遺作






六年 吉本 フジ子


おとついの朝
みきおが保育園へ行って
下駄をぬぐ時に泣いて
私は本当にきくちゃんの方がええと
心で思った
今朝みきおときくちゃんを
つれて学校へ行く道で
お父さんが自転車でくるのを見た
「どうしに来たのみきおが足が痛いというから乗せて」
と私は頼んだ
私は思った
あの時泣いたのも足が痛かったからだ
みきおはやっぱりええ子だったのに
私はこれからすぐ腹を立てないようにしよう
六年 河野 多美子

うさぎ
きのうもろて帰った
かわいいうさぎ、えさをやれば、
うれしそう
きょうからえさとり
うれしいな
みんなでとりにいったえさ
かわいいうさぎにやったなら
うれしそうにたべている。







六年 渡辺 鬼志松

たかとび
高飛びしようと集まった
じゃんけんぽん皆している
女の子が「鬼志松さんせんのう」という
「たけしょうや」と僕は云った
じゃんけんぽん
高飛びは三角とび
じゅんじゅんに飛んで行く
僕もふみ切ってぴょんととんだ
「鬼志松さんまがった」と郁代さんが云う
ゴムがゆれて動いている
たかとびのゴムを持った
僕はゴムをさげたり上げたりしてやった
「鬼志松さんらゆうたら・・・・」と
女の子が笑う
僕はもうまっすぐに引いた
ぴょんぴょんぴょん
たかとびは楽しい
暑い太陽に
真っ赤なリンゴのような顔をして
にこにこ笑って飛んでいく
にこにこ笑ってゴムを引いている
六年 長井 タケミ

雨つぶ
ふと見上げると
忘れていた傘の穴から
大つぶの雨が二つ
私の鼻の上におちた
雨は私と話してみたいんかなあ
私となかよしになりたいのだろうか
そう思うと
雨が大変かわいくかんじた
私はいつまでも
その雨をながめていた。












六年 栗原 秀雄

うさぎ
ぼくのうちにはうさぎがいる
がっこうからかえって
うさぎをみるとあんしんする
もうすぐうさぎの子どもが生まれるようになる



春はどこからくるんだろう
お日さんにのってくるんか
しらないなあ
六年 川上 康

ふな                        
小さい川にふながおよいでいる       
しっぽをふっておよいでいる
ぼくが見るとなんとなく
よけいおよいでいる

春の田
田では麦の穂が
ゆうゆうとのびて
実がいりかかっている
ぼくは六年生
がんばれ
うんとしごとをやりましょう



ふいご
朝早くおきて
すみをわり火をおこす
ふいごをおすと
すぐに火がおこった




六年 長井 洋

春 日                     
春のうららかなひざしを浴びて
大空をひばりとびさえずりまわる
この春
土手にはむっくりとつくしのぼうや
山はみどりにいろどって春をむかえる



つばきの花

庭にさいたつばきの花
美しくてやさしいつばきの花
ぼくの心をやわらげる花
いまはかさなりあって
雨にぬれているつばきの花
六年 武田 美鈴

         
弟が学校へ行くので
わたしがはよいこうというと
おこりながらもきている



筆入箱
きのう学校から帰ってみると
筆入箱がこわれている
筆入箱をこうてというと
お父さんがかってくれました
絵の具をかってというと
かってくれるか
ちょっとしんぱいしている

四年 長井 秀美

おかあさん
おかあさんは
私がわるいことをしていると
「こら」といっておこる
そのときはお母さんを
はがゆくおもうが
私がなにもしないときは
やさしいお母さん




こないだからふりとうしてふっている雨
いやな雨
花畑にすうすうのんでいたあやめも
雨にまけておじぎをして
雨にはまけたと
くやしがっている。
いやな雨


五年 滋賀 重子

すみれ
野原にさいたすみれ
くるりとまわって
おばあさんみたい
こしをまげてる



ふゆのあさ
いろりかこんで
ごはんたべ
とりかいとり
こがにごそごそ
足のうら
六年 越智 久美子

にわとり
朝とりにえさをやりにいった
バタバタととびまわる
おなかがすいたかのようにたべる
おしあいしているとり
はねまわっているとり
とりごやのなかで
はしゃぎまわっている

朝日
おきてみると
お日さまでてる
お窓のすきまから日がさしこむ
まばいくて目があけられない



ダリア
早く芽を出せダリアちゃん
よそのダリアははや出てる
早く芽を出せ
ダリアちゃん
六年 山内 美智子

時計

そつぎょうした六年生が
かってくれた時計
いきおいよくぼんぼんなっている
わたしは時計の音にびっくりした 
          
つばめ
つばめは空をすいすいととんでいる
家にはいって
天じょうをぐるぐるまわって
外にでていった




花畑に花がみだれてさいている
れんげの花がさいた
たんぽぽもさいた
きもちがいいにおいがした
六年 菅 恵美子

かくれんぼ
かくれんぼしていると
よせてといったので
おによといってはしってかえった     
やぎがめえめえとないている
えさをもって行くとよろこんでたべた
にわとりがこことうたっている
うんだたまごをとるとやめた
うさぎがえさをたべている
そばにいくと
こっちをみてまた
おいしそうにたべている





きれいな花が山に咲いている
一えだおって
うちへかえってさそう


六年 青野 悦子

おばあさん

おばあさんは
いつも肩がこって
痛いと言っています
私が肩をたたいてあげると
よろこんでお礼をなさった。


だるま
雪がふり出す
だんだんつもる
皆あつめて
雪だるまを作ろう



うさぎ
私のうさぎ
かわいいうさぎ
えさをやると
ぴょんぴょんとはねる


六年 近藤 ミヤ子

チューリップ

きょうお父さんが
チューリップをかってきた
あかいきれいなチューリップ
私は水をやった。



つくえ
私のつくえは
おねえさんのおさがりです
けれども
いっしょうけんめい勉強を
しようと思った。

五年 青野 琴之

お手つだい

 農繁休業で朝ねぼうをしていたら、お母さんが
「早く起きなさい」
と言った。
 雨がしとしととふっているなかにかえるが、ガア、コロ、コロとないている。
 なんていそがしい日でしょう。
「今日から田うえをするから農繁休業だからよくお手つだいをしてちょうだいね」
とお母さんがおっしゃいました。
私は
「はい」
と大ごえを出してお母さんの方をむいていった。朝のうち勉強をしていると、お姉さんが
「ちょっとおつかいに行ってきてよ」
といったけど、
「今は勉強をしているからだめだめ」
というとお姉さんが
「たのむからいってきて」
といったので、しょうことなしにちちやへおつかいに行きました。
おつかいから帰ると又、お姉さんが
「手つだいに来てくれているおいさんに、お弁当をもっていって」
と言ったので、弘子ちゃんといっしょにいきました。雨が降っていたので、
頭にナイロンをかぶっていろいろくふうをして、自転車にのっておく谷までいった。
 池のどてに自転車を置いて、おく谷まで上りました。
 お百しょうさんは馬や牛等でいっしょけんめいに
「ほいほい」
いいながら、あせをたくさんだしながら働いています。おく谷について
「おいさん」
と声をはりあげておらぶと、おいさんは
「はーい」
といったのでお弁当をもって行きました。
 家につくとお母さんが、
「ありがとう」
といいました。ごはんをいただいて少しすると、お母さんがお菓子をくださったので、ねどこ
の中で、お姉さんといっしょにたべました。昼ねをしていると、淑姉ちゃんにはなをつままれ
たのでとび起きて見ると、もううすぐらくなっていた。
 お父さん達はつめたそうにして帰ってきました。
「お父さんお帰りなさい」
というとお父さんはうれしそうに
「はいはい」
とおっしゃいました。
 私は、お父さんやお母さん達がいて幸福です。ほんとうに五月、六月などはいそがしい
から、お父さんやお母さんのいいつけをまもって、お父さんやお母さんをしんせつに、やさしく、
大切にいつまでもいつまでもしてあげたいと思います。

六年 近藤 和子

六年生になって

 今日は学校にいく日です。一年生がうれしそうにお母さんといっしょに下の道を行きま
す。私もスカートにきかえてみず江さんちへさそいに行って、行きながら先生だれじゃろ
かと言いあいながら行きました。私はみんなと遊んでいても気になってしょうがない。サ
イレンが鳴って朝会です。校長先生のお話がすんで、新しい先生をしょうかいしてくれた。
 なす先生と言うそうです。いよいよ先生の受けもちをいいます。児玉先生は六年生だと川
上先生がいった時は「はっ」としました。つい松を教えたらいけないと思ったからです。
なるべく同じ先生がよいのにと思っていると、梅が児玉先生だといったので私はとても
うれしくてたまりません。私は、ねがいがかなったのだからよく家の手伝いもして、勉強に
はげもうと思っています。教室にはいって、先生のお話を聞いてそうじをしました。私はみず
江さんと一年生の教室をしました。
 そうじがすんで家へとんで帰りました。さっそくお母さんに言うと、よろこんで下さいました。
五年生の三学期には二学期より大ぶん上がっていたので、六年生になったら発表もよく
しようと思っています。さんすうの本にかいけいぼがのっていたので、一月に百円もらって
半紙など自分が買ってつけています。そうするとむだづかいもしなくなるからとお母さん
が言ったので、六年生になったらお母さんの言うことをよくきいてよい子になろうと、心にち
かいました。

六年 山内 恒子

六年生になって

 月日のたつのはほんとに早い。この間母につれられ入学して、何かいろいろ先生に教え
てもらって少ししおぼえただけなのにはや学校の最高学年、六年生です。おねえさんやおに
いさんのするよいことをみならっていましたが、こんどは私達をみならいにするのです。
 だから、私達は一年生などのてい学年などには、よいことをどんどん教えてあげなけばな
りません。
 学校に行く時など、さそってつれていってあげる。又学校であそばせてあげたりなどして、一
年生などてい学年をかわいがるようにしたいと思います。又私達は私達で気をつけてよい上級
生になろう。又、六年生はしごとがたくさんふえて学校のためによく働き、よい六年生で卒業し
たいと思います。

六年 篠塚 貞子

六年生になって

 年月のたつのは早いものだ。小学一年生入学後、まる五ヵ年が過ぎ去ってしまった。も
うこの一年で小学校を終わるのだ。小学生の一番上級生だ、下級生にはずかしくないもは
ん生となって、下級生を良くみちびきたいものだ。自分も一生けんめいがんばって一点で
もよい成績で六ヵ年を卒業して河北中学校へ入学し、他の二ヶ村に負けない、どこまでも
成績良く操行も良い一年生になりたいと思う。
 この春草木のように、朗らかそうな気持ちでぐんぐん芽を出し、葉になり、花になるよ
うに、私の身体、成績が伸びたいと思う。今までの事を反省して見ると努力がたりなかっ
たように思う。この六年生こそ目をさまして熱心に熱心を重ねてみよう。昔のことわざに
「なせばなる、なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」
と言っている。
 この大切な六年生をにがさない様努力して、良い成績で小学校を卒業して中学校へ入学しよ
うと思う。

六年 青野 節子

私の黒板

 私の黒板は、私が一年生に入学した時本家のおいちゃんが作ってくれた、あまり上とう
でない黒板です。かあちゃんがまだおつとめから帰っていない時に、私が家をるすにする
時には、かならず
「母ちゃん、本家に行っております。節子より」
と書いておきます。この間、ガバンがいたんで新しいのがかってほしかったのですが、すこし
ねだんが高いから、もしかしたら、買ってくれないかもしれないと思いました。
 私は黒板に歌を書きました。

ガバンがほしい赤いガバン
もみじ真っ赤なお山で
赤いガバンですてきな風景
かいた夢みたあのガバン
母ちゃんのさいふそっと見たら
お金あまりなかったの
私はあのガバンがとてもほしいの

と書きました。それから二日たって、母ちゃんが見てくれたかなと思ったが、けしてしまい
ました。そして又

赤いガバンもうほしくないの
ほしいけれどしんぼうするの
よい子になっていたら
サンタのおじいさんがクリスマスに
きっとかってきてくれるだろう

と書きました。書いてすんでよんで見ると、ちょっとおかしいので、けそうかなと思ってい
ると、表に自転車のとまる音がして、お母さんのいつものくせで、「リンリリンリンリリン」と
ベルを三つならしました。わたしは、けしものをもったまま表にとび出しました。
「おかえりなさい」
 母ちゃんがいつになくニコニコしています。自転車の台に大きな包みがあります。
「母ちゃん、これなん」
と言うと
「あててごらん」
と言ったので
「ガバン」
と思わず大きな声を出しました。私はうれしくてたまりません。
「母ちゃん、こんどの日曜日に先生が新居浜へしゃせい大会につれていってくれるのよ。
それでガバンがほしかったけんど、もうええわいと思ったんよ」
といいながらつつみをあけてみると、ゆめにまでみた赤い美しいガバンでした。
 母ちゃんはわらいながら黒板を見ています。私は、はずかしかったのとうれしいのが一しょ
で、めちゃくちゃにけしました。このガバンで、新居浜のスケッチ大会にはきっとすばらしいの
を書こうと思いました。すこしすると、母ちゃんがこんなことを言いました。
「よい子に母ちゃんは、なんでもかってあげたいのよ。それがせっちゃんのくらしのこやしに
なる物であれば」
 私は黒板に書いてある、くらしのこやし、と言うところに二じゅう丸をいれて、二人でかおを見
合わしてわらいました。

六年 山内 淑江

六年生になって

 学校へ行くともう大勢きていました。皆んなうれしそうににこにこしてます。今年一年
生に入学する子も父さんや母さんにつれられてぼつぼつ来ています。サイレンがなって運
動場に並びました。私達は今年はだれ先生におせわになるかと思うと胸がどきどきします。
やがて先生がこられましたあいさつをして校長先生がわたなべ先生のかわりの先生の名前
を言ったり、他の先生のこともいろいろいわれました。かわってこられた先生の話をききま
した。今度は教室と世話になる先生をいいました。皆んな教室へはいりました。児玉先生
がはいってきたら、皆んなが手をパチパチとたたきました。
 先生のお話をきいておそうじをはじめました。

三年梅組 武田 貞子

三年間のおもいで

 さくらの花がさくころ、おとうさんにつれられて小学校に入学しました。みんな手をつないで、
女の先生につれられてよくあそんだことや、また、がくげいかいや、うんどうかいも大へんお
もしろかったと思います。
 むつかしい字や、いろいろなおべんきょうも、よくおしえてくださいました。
 としのたつのははやいもので、この間入学したのに、はや三年生もあと四、五日でおわ
ろうとしています。

六年 青野 恭子

松山見学
 まちにまった楽しい松山見学。私は朝早くおきてすぐ外へ出てみた。
 ゆうべの雨で草木は一ぱいぬれていた。そっとさわるとぽてぽて落ちるつゆ。私は手が
いっぱいぬれた。家の中にすぐかけこみ
「お母さん雨はやんでいる」
と私はお母さんに声をかけた。
 お母さんは奥の方から起きてきて
「よかったね」
という声。とってもやさしかった。私はそれからふくにきがえてしたくをしていると、
せっせとお母さんはおべんとうを作っていた。私はごはんをたべてお姉さんの自転
車にのせてもらった。お母さんは角で
「気をつけていってらっしゃい」
といった。
 お姉さんの自転車のうしろに乗っていると、まもなく三芳駅についた。
 みんなにこにこしていかにもうれしそう。私もうれしいこの朝。れつれつにならんで汽
車のくるのを待った。やがて、松山行きの汽車がプラットホームにいきおいよくすべりこん
だ。私たちは汽車にのりこんだ。みんなきゃあきゃあとよろこびの声。汽車は三芳駅を発
車してさくらいへ・・・・トンネルが一つあった。
 トンネルの中へはいるとまっくらだ。トンネルから汽車が出て、さくらいへついた。とみ
たの駅では大ぜいのらなかった。今治の駅では大ぜいのった。私は節子さんや琴之さんや
清子さんたちといっしょです。方々の駅でみんなが乗り降りをした。トンネルがたくさん
あった。やがて松山だ。おしろが見える。初めに愛媛新聞社へいった。その次に放そう局
や県ちょうへいった。県ちょうは大きなたてものだった。エレベーターにも乗って下へお
りた。それから城山へいった。城山はたくさんの人がいききしていた。
 城山に公園があった。面白い動物がいた。さる、くじゃく、鳥などがいた。
 そのなかでも一番面白かったのはさるでした。城山をおりて電車の駅までいった。そし
て電車に乗って、道後公園よりもずうーっといろいろな動物がいた。ライオン、ひょう、さ
る、たぬき、とら、鳥類などたくさんいた。私はその中で一番めずらしかったのは、鳥で
した。
 公園を出て駅へ行って汽車に乗って帰った。いつまでもお城が見えていた。今日の松山
見学は大へん面白かった。

六年 竹田 静子

おるすばん

 学校でも今日から農繁休業です。私はおるすばんでした。お母さんのことをよく聞きな
がら何時も云われているのは、かまどに気をつけないと火事が起こってはいけないからと
いうこと、私は朝起きたらすぐに食事をすましてお掃除をきれいにします。それから犬の
運動をさしてお勉強をします。それにあくと花の手入れなどします。おるすばんもなかな
か忙しいです。


四年 長井 巧

おいのこさん
 今年は僕のうちがおとうです。今日はおいのこさんで、あさはやく皆がつなをつけに
来ました。僕と弟は広さんのよこへつけました。いたるくんが一番あとでした。
 夕方、僕らは少し早くごはんを食べてちょうちんをもって、いいのこいのこと方々へ
ついてあるきました。大分夜がふけてきました。河原じょうまでかえったら、孝兄さ
んがむかえにきてくれました。家へかえると八時半でした。皆でたのしくごはんやあ
めをたべて遊びました。あまり小さい子供はぼつぼつかえりだしました。僕はとこに
はいりました。皆のわいわい言う声を聞きもて、いつのまにかねむって、またいいの
こいいのことおいのこさんをついている夢をみました。


六年 日和佐 辰雄

六年になって
 ぼくは六年になってからは、五年の時よりか、もっともっと勉強にはげむような習か
んをつけなければいけないと思った。発表力ももっとつけなければと思った。
 一年生や二年生などもかわいがって遊んでやるようにした。ぼくは六年生になってうれ
しいことが二つある。一つは最高学年であること、二つめはもうすぐ修学旅行があると
いうことである。予習復習は五年の時は一時間ほどであったけれど、もう六年だから一
時間から二時間ぐらいしなければいけないと考えてこれから実行しようと思った。五年
の時は会計部であったけれど、こんどは購買部が良いと思った。
 クラブ活動は前のとおり珠算を続けたらよいと思った。理科は六年になったら実験を
多くしてくれたらよいと思った。社会は国の名前をもっと覚えてしまわないといけない
と思った。ローマ字はよく読めるようにしたいと考えた。筆記体で速く書きたいと思っ
てもっともっと努力しないといけないと思った。音楽は口を大きく開けて歌いたいと思
った。国語の漢字をたくさん覚えてしまいたい。六年になったら五年の時よりか沢山本
を読みたい、算数も出てきたものはみんな覚えてしまいたい。
 ぼくは六年生はこういうふうに勉強していっそうよくしたい。


四年 渡辺 美智子

お正月
 「もういくつねるとお正月」とまちこがれていたお正月がきました。朝は、少しくもっ
ていました。学校で新年のあいさつをしてかいさんをしました。私と麻子さんは、新店へ
ようじがあったのでいって、せつこさんとはねつきをしてあそびました。すこしまりつき
をしてあそんでいると、青野道子さんが、はごいたをもってきて「よせて」といったので、
よせてあげてしあいをしました。
 私とせつこさんのお母さんで、せつこさんと道子さんで、つきあいをしました。それか
ら、クリスマスツリーをみました。ひむろの木に家やたこなどをつってとてもきれいでし
た。せつこさんが
「お正月だからキューピーさんにもきれいなふくをきせちゃろや。」
といったので、みんながわらいました。
 せつこささんは昼からスカートをはくので、おばさんがみどりいろのスカートをぬいなおし
ていました。私が本をよんでいると、ほんのだいはわすれましたが、とてもとおいとおい国
から十四歳の子供がソレンまでたずねてきた、
 とてもかわいそうな子供でした。冬はゆきがふっても、やねののき下にねたりするかわい
そうなお話でした。帰って私も旧正月には、はねをかってもらおうと思いました。


四年 渡部 麻子

六年生になって
 私はもう六年生である。この間入学をしたとおもったら早六年生になった。私
達はもう上級生である。五年生の反省をして六年生はしっかり勉強をして良い
成積をとろう。この一年間こそよく実行し、努力をしてよい上級生になろう。
 私達の先生は五年生と同じ、組の友だちも五年のとおりであるからみんなよく友だ
ちのことを知っていることだろう。さくらの花もひらひらちって可愛らしい一年
生も入学している。私達も春のうららかな日でさくらの花がちっている時入学し
たのであろうと思う。わたしたちの一年生の時をふり返ってみると、おかしいや
らはずかしかったりする。こんどの一年生も私たちもよく勉強してよい生徒にな
ったらよいと思う。この春によく勉強をしてよい成績をとって六年の終わりに
は反省をしてもう一ぺんふりかえってみることにきめた。この春のうららかな日
こそ勉強にはげみ、運動にはげんでよい六年生となろう。

六年 四之宮 照美

六年生になって
 さくらが咲き、草木が若芽を出してよい季節です。
 その中を今度入学する一年生が、父母の人につれられて門を入ります。
 私たちも六年生はもう一番年上です。もう、みんなには、まけません。お手本になるよ
うな事を、たくさんして一年生や二年生などを立派にしてあげます。
 みんな仲良くしなければいけません。私たちの組はなかよしです。外の組は男と女がに
らみあっています。私たちはなかよしだから、みんなもみならってなかよしにならなけれ
ばいけません。私たちはお兄さん、お姉さんですから一、二年生をかわいがってあげます。
 一年生のえがおは、生きています。いまから希望をもって楽しく学校へ行きます。


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